吐き出して吐き出して

私が見せた小さなSOS。

君はそれに気付くどころか

その気持ちを知ろうともしなかった。

私を諦めた。

そのときから、私達のゴールは最悪な方向に向かって歯車が回り始めた。

アノコノミミヲダレカフサイデ。

あれ以上傷がついたら今度こそ修復不可能。

悲しみは私の奥底に横たわっていて

無理矢理起こして涙にして全部流すように試みた。

さぁ出てけ出てけ。

ここはお前なんかいちゃいけないんだ。

もっと泣いてもっともっともっと。

少しも残らないようにからからにしてしまうくらいに。

私は私の中に君を少しでも残したくない。

そいつは時が経てば寄生虫のように何度も私を苦しめる。

嘘吐き嘘吐き。

汚い言葉を吐きながらオエツさえしたい。

君を全部出したい。

体に少しも残したくない。

裏切った。裏切った。

やっぱり君もそうだ。

やっぱり君もそうだ。

私を傷付けて壊してそれなのに言い訳がましい。

私の中に君を残したくない。

どんな感情も記憶も感触も、頼むから消えてくれ。

記憶喪失になりたい。

もしくはもう過去を作ってしまう未来さえ絶とうか。

こんなに苦しくて、辛いなら

もう無理だよ…


―GAME OVER―